日本でも見かけるヨーロッパ使用の洗濯機の使用法を簡単に説明します。 自身のない方は日本人スタッフがご自宅へ訪問し洗濯機の操作方法を1時間実地説明いたします。(有料: 100€/一律)
フランスでの洗濯機
洗濯機に残っている水も一緒に出てくるので、ぞうきんを用意すること。糸くずだけではなく、小石/ピン/釘などいつの間にか一緒に洗っていたものが溜っています。
1.洗剤、柔軟剤はここ
洗剤は洗濯機上部にある引き出し(左図)に入れます。 左写真のように左から本洗い、柔軟剤、予洗い用と、入れるスペースが分かれます。
2.洗濯コース、水温、脱水回転数をプログラム
洗濯用語 | 主なコース |
---|---|
Prélavage / Voorwas 前洗い(予洗い) | Coton / Katoen 木綿 |
Lavage / Wassen 本洗い | Santhétique / Synthetisch 合成繊維 |
Ringçage / Spele すすぎ | Délicat / Fijnewas デリケート |
Essorage / Centrifugeren 脱水 | Laine / Wol ウール |
Vidange / Afpompen 排水 | Froid / Koud 冷水 |
脱水回転数
数字0~1500は、脱水時における1分間の回転数を表しています。しっかり脱水すると渇きが早いですが、
ナイロン製など薄手のものを高回転で脱水するとしわになりますので、素材にあわせて回転数を決めましょう。
予洗い
汚れのひどいものを本洗いの前にあらかじめ洗うときに使います。
予洗い用の洗剤を入れるのを忘れずに。
温度設定
洗濯時の水温を冷水~90℃と幅広く選択できます。硬水のため汚れが落ちにくく、通常は30~40℃で洗うのが一般的です。高温にすれば汚れがよく落ちますが、色落ちもし、生地が痛みます。。色物の高温での洗濯には、十分注意しましょう。
エコ(ECO)ボタン
水を節約する機能です。洗濯時間がながくなることもあります。
3.フィルターの掃除
故障の原因にもなるゴミ、小物の詰まりを取り除きます。洗濯機下部前面または側面にフィルターがあります。これをはずして掃除します。排水できない、脱水が悪いなどのトラブルが起こったら、まず、フィルターをチェックしましょう。
洗濯洗剤
1.洗い方により洗剤が決まる。
洗濯機用、手洗い用、両方使用可など洗い方別に洗剤があります。洗濯機のマーク(洗濯機用)たらいに手の表示(手洗い用)など一目で分かるよう目印が工夫されています。また、水の硬度(軟水、普通、硬水)、洗濯物の汚れ具合(軽い汚れ、普通の汚れ、ひどい汚れ)による使用洗剤の目安量、キャップ1杯の量、手洗いの場合の水と洗剤の割合も表示されています。1回の洗濯物の量は乾燥した状態で4.5kg~5kgが目安です。
アレルギーのある方向けには、マルセイユソープ(savon de Marseille / Marseillezeep)を使用しているLe Chatがお勧め。
デリケートな衣類、色物の洗濯には専用の洗剤があります。たとえば、ウーライト(Woolite)。左写真の左から白いボトルはオールマイティーにすべての衣類に使え、赤は一般の色物専用。黒は色の濃い衣類用
ピンクは毛、絹物用です。
2.しみ取り剤はいつ使う
しみ取り剤は、détachant / vlekverwijderaarと書かれています。しみに振りかけてしばらく置き、普通に洗濯します。Bio tex、Blan、
Vanish、Wippなど。しみの種類により細かく溶剤が分かれているもの(Dr.Beckmann)も。
3.硬水対策
ヨーロッパの水には、微量のカルシウムやマグネシウムが含まれています。
熱を加えるとこれらは沈殿しますが、水を沸騰させても100%沈殿するわけではありません。このカルシウムやマグネシウムの量を一定の方法で表したものが高度で、国により表し方に違いがあります。フランス硬度30°F(1ℓの水に30mgの炭酸カルシウム)、ドイツ硬度17°DH(1ℓの水に17mgのカルシウム塩とマグネシウム塩)以上の水を硬水と言います。
洗剤にリン酸が含まれていなければ、アンチカルキ剤を使う必要はありません。使用しても選択結果に大きな変化はなく、反対にワインやコーヒー、果物の汁は落ちにくくなるという結果があります。ペットボトルのキャップ1杯分の酢で十分効果があり、柔軟剤も不要と言う意見もあります。高温で洗濯する時以外は、必要ないかもしれません。代表的アンチカルキ剤(anti-calcaire / anti kalkと表示)にCalgonがあります。